2018/02


急性腎不全と慢性腎不全

腎不全とは、腎臓の機能が低下して、正常に働かなくなった状態のことです。腎不全には、急性腎不全と慢性腎不全の2種類があります。

急性腎不全(急性腎障害)では、腎機能が急激に(1日以内から数週間のうちに)低下します。脱水やショック状態、薬剤などが重要な原因です。原因を突き止めるのは難しいこともありますが、適切な治療によって腎機能が回復する可能性があります。

一方、慢性腎不全では、数カ月から数十年かけて、腎機能が徐々に低下します。慢性腎臓病(CKD)が進行すると、慢性腎不全になります。
慢性腎不全になると、腎機能の回復は見込めず、高度な腎機能低下では多くが末期腎不全へと進行します。そして最終的には、透析や腎移植をする必要が出てきます。

慢性腎不全の症状

慢性腎不全では、腎機能の低下にともなって、さまざまな症状があらわれます。

まず挙げられるのが、尿の量の変化です。腎機能が低下すると、夜間の尿の量が増え、トイレに行く回数が増えます。朝の尿は色が薄くなり無色になります。さらに末期腎不全の最終段階まで進行すると、逆に尿が作られなくなり、尿の量が減ります。

また、水分が体の中にたまると、むくみや高血圧などが起こります。

さらに、老廃物が体の中にたまると、疲労感、食欲不振や吐き気、頭痛などがあらわれ、進行すると、けいれんや意識障害を起こします。また、体のイオンバランスがくずれると、吐き気、だるさ、呼吸が速くなる、呼吸困難といった症状があらわれます。

そのほか、赤血球を作るホルモンが作られず貧血になる、ビタミンDが活性化されず骨がもろくなる、といった異常も起こります。